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最近、読書中に思いがけず「スコトーマ」が
外れる体験をしました。



スコトーマとは、心理学でいう「盲点」のことです。



私たちは日常で多くの情報を無意識に処理していますが、
その中で見えなくなっている情報が存在します。



この「見えない部分」がスコトーマです。



今回、何度目かの読書中に突然「あれ?」という瞬間が訪れ、
今まで見えていなかったことが一気に明らかになりました。



スコトーマが消える瞬間は、普段の読書とは異なり、
非常に強烈な体験でした。



普段、私たちは本を読むことで知識を吸収し、理解を深めていますが、
今回のような「体感」を伴う経験はほとんどありませんでした。



なぜこのタイミングでスコトーマが外れたのか、
しばらく考えた結果、答えは意外にシンプルでした。



それは、「前回その本を読んでからの時間が空いていた」ということです。



その間に体験した出来事や得た経験が無意識に加わり、
読書の内容に新たな意味を与えたのです。



これはまさに、「ゲシュタルトの統合」が起こった瞬間です。



「ゲシュタルトの統合」とは、個々の情報がつながり、
全体として意味を持つようになることです。



今回の場合、過去に読んだ内容とそれ以来の経験が結びついて、
新しい理解が生まれました。



単なる知識の積み重ねではなく、
それが自分の経験と結びついて新たな洞察をもたらした瞬間です。



これこそが、読書の持つもう一つの深い価値です。



つまり、ただ本を読むだけでなく、
読んだ内容がその後の自分の行動や経験と絡み合い、
新しい視点や理解を生むというプロセスです。



今回の体験を通して、
「読書の合間の時間」と「行動」の重要性を再認識しました。



情報を得ることに集中しがちですが、
読書で得た知識や考え方が真に生きてくるのは、
その後の行動や経験を通じて、それらが自分の中で熟成され、
結びついて初めて実感として得られる時です。